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「夕凪の街 桜の国」を読んで。
死んだ筈だよおとみさん に触発されて、睡眠不足がMAX に来てた時の産物。
「独占欲」
死んだ筈だよおとみさん に触発されて、睡眠不足がMAX に来てた時の産物。
「独占欲」
死んだはずだよ
冷たい頬に泣きついて
あんたの躯を飾り立て
モノのように火に焼べて
白い骨にしてやった
それを小さな壷にいれ
穴を掘って埋めてやった
あたしが夕食に毒を盛り
あんたはおいしいおいしいと
喜んで食べたじゃないか
おかわりまでして 毒入りの
シチューをたくさん食べたじゃないか
そのあと眠いと部屋に行き
朝になっても目は開かず
鼓動は止まっていたはずだ
あんたが眠ったそのあとに
ちゃんと首だって絞めたじゃないか
あんたは少し眉を寄せ
一つだけ息を吐いたあと
動かなくなったはずだろう
今だって手に残っている
白い首筋に手をかけた
その時の肌の熱さ
苦しそうな息
動かなくなったあとの
だんだん冷えていくあんたの躯のカタチ
幸福そうな
その顔の
ひとすじ伝った温かな雫
拭った指の熱さえも
あたしのものにしたかった
誰にも笑いかけないで
だれにも優しくしないで
あたしにだけ話しかけて
あたしとだけ笑っていて
日に日に募る独占欲
そしてあたしはあんたを殺した
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